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森林下層植生の栄養量調査

「日向の森」で日本大学生物資源科学部の研究室と共に野生鳥獣害対策の研究を進めています。
2010年度の野生動物による農作物被害はおよそ214億円であり、その3割強がシカによる被害だそうです。
人間とシカの棲み分け方を求めて、研究を続けています。

☆ 森林下層植生の栄養量調査
日本大学生物資源科学部畜産経営学研究室ではシカが森林の下草だけで生活できないものか、つまり、シカが田畑に出てこないようにできないものか、研究を続けています。2010年度には鈴木さんが調査研究を担当しました。2011年4月には指導にあたられている小林教授とともに日向を訪れ、次年度の打合せの後、森林作業を手伝っていただきました。右はその時に撮った写真です。鈴木さんは4月から大学院に進み研究を継続される傍ら、当会の活動にも参加されています。


小林教授と鈴木さん

☆ 間伐率による収量などの違い
当会では、日向の杉林で、間伐率0%(間伐なし)、25%、33%の3区画を設けて下草の量の経年変化を調査しています。鈴木さんは、それぞれの区画内に広さ1m×1mの調査区を数か所ずつ設け、植物の収量、乾物量、一般栄養素量を調査しました。間伐率の違いで収量や栄養素量の違いを調べています。今年度は調査区の面積と数を増やし、さらに広葉樹林でも調査を続けるとのことです。


ヤマグワ

☆ 採集植物のシカの嗜好性
調査区に生える植物を大学に持ち帰り、実際にシカに食べさせて嗜好性を調査しました。日本大学の農場には東北地方で捕獲された4頭のシカが飼育されています。これらのシカに持ち帰った植物を食べさせたところ、嗜好性の高いのは、ヤマグワ、チジミザサ、コアカソ、シダの順だったそうです。これらの栄養素を調べると、ヤマグワは蛋白質が多くチジミザサは繊維質が多い。つまり、1種類だけが多く生えていればよいということではないこともわかったそうです。今後も、地道な調査が続きます。


チジミザサ

コアカソ