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東北地方沿岸被災地支援活動

「やすらぎの丘―お茶っこハウス」の建設 と 「味噌」の仕込み

2012年3月2日〜5日、昨年夏以来交流を続けている陸前高田市・堂の前仮設住宅を会員など11名が訪ねました。今回は仮設住宅に隣接した空き地に「やすらぎの丘―お茶っこハウス」を建てることと、伊勢原市で収穫した津久井在来種の大豆を持込み仮設住宅にお住まいの方々と味噌を仕込むのが目的です。

陸前高田市・堂の前仮設住宅は4棟だけの小規模な住宅のためか、支援の手が入りにくい傾向にあります。本年1月に当会の理事長・事務局長が訪問した際に、「もともと堂の前地区にお住まいだった方々が顔を合わせる集会所のような場所があればいいネ…」という話から「やすらぎの丘―お茶っこハウス」が具体化しました。

私たちの滞在中に完成させることはできませんでしたが、この「やすらぎの丘―お茶っこハウス」が堂の前地区のみなさんとのさまざまな絆を生む場所に育っていくことを願っています。



堂の前仮設住宅に隣接した空き地に建てる

「やすらぎの丘―お茶っこハウス」

事前に、堂の前自治会長のSさんご夫妻や住民であり大工のKさんなどと綿密な打ち合わせを済ませて、3月3日に資材・機材を搬入し、住民の方々と会員が一緒になって作業を開始しました。「やすらぎの丘―お茶っこハウス」という名称は住民の方々が話し合って付けました。


昼にはおにぎりや汁物などをごちそうになった

翌日4日は快晴。作業は順調に進み、昼には仮設住宅の方々が準備してくださった「おにぎり」や汁物のごちそうになりました。沢庵もおいしかったです。


出来上がった屋根からの棟上げ式の餅まき

休憩を兼ねて「棟上げ式の餅まき」をしました。大工のKさん(右)、会員のSさん(左)がまく餅が空を舞いました。


屋根はトタン張り

この後、屋根にはトタン板を張り、床を張って大体の構造が出来上がりました。


堂の前仮設住宅の皆さんと(最終日5日)

最終日5日は朝からの雪が小雨に。雨が吹き込まないようにブルーシートをかけ、窓の取り付けや外壁などの作業を急ぎました。昼過ぎには残った作業を大工のKさん他仮設住宅の方々に引き継ぎ、「もう少し」という思いを振り切って私たちは引き上げることになりました。

計画では4個の窓を取りつけ、床にはカーペット、内装はコンパネ張りで蛍光灯も取りつけます。テーブルの天板も用意しました。外装はバタ板仕上げ、ドア付近には赤提灯をつるします。近々、伊勢原市の向上高校生がやってきてイベントに使うことが計画されています。


2トントラック満載の材木(出発準備3月2日夕)

陸前高田へは2トントラックのほか軽トラックとワゴン車の3台に分乗して11名が向かいました。3月2日夜9時半ごろに伊勢原市を出発し凍結による高速道路の通行止めなどもあり3日昼ごろに、半日遅れで陸前高田市に到着しました。現地に2泊し、5日昼までの延べ2日間作業をしました。

「やすらぎの丘―お茶っこハウス」の準備は昨年11月ごろから始まりました。木材の切り出しにはAGC旭硝子のCSR活動に参加された皆さんや、木材の皮むき作業などには伊勢原市の向上高校の生徒さんたちにも協力していただきました。


津久井在来種大豆を使った味噌造り

津久井在来種大豆を使った味噌造り

初日の3日には、「やすらぎの丘―お茶っこハウス」の作業と並行して、堂の前中央会館に女性陣が集まって味噌造りを行いました。

仮設住宅と堂の前地区の方々とが一緒に取り組むイベントです。伊勢原市の谷戸田や東富岡の畑で育てた津久井在来種の大豆24キロと大なべなども持ち込みました。


この杵は津波で流されて回収したとか

S自治会長の奥さんから仮設13世帯と戸建て11世帯にもれなく連絡していただきました。働いている女性も多く欠席者の対応にも悩まれていました。津波で流された杵の片方も泥の中から探していただいただきました。

働きながらしやべりながら目標に向かう。ワークショップで生れる嬉しい交流のひとときでした。


仕込んだ味噌樽と共に

煮込みチーム 臼チーム 味噌玉チームの息のあった連携で24樽を2時間で完成させました。「高田の女はみんな美人で働きもの」自治会長Sさんの奥さんのおっしゃった通りでした。


広間では「お茶っこ」がつづいた

広間ではお婆ちゃん達がお茶っこを待っていました。持ち寄りの菓子、おこうこが次ぎ次ぎと出され盛り上がるなか「仮設で孫達3人を育てている。それだけで精一杯。明日のことも考えられない」とつぶやいたお婆さんが印象的でした。

近々、伊勢原市の向上高校生が堂の前仮設住宅を訪問し、腕相撲大会、ビンゴゲーム、足湯・・・などのイベントをする予定です。「やすらぎの丘―お茶っこハウス」の完成までには時間がかかるでしょうが、今後、高校生パワーも交えてコミュニティ支援に繋がっていくことを願っています。